禅堂ぜんどう)” の例文
かれは、椅子いすにこそ腰をおろしていたが、その姿勢は、あたかも禅堂ぜんどうに足を組み、感覚の世界を遠くはなれて、自分の心の底に沈潜ちんせんしている修道者を思わせるものがあった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)