“韻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いん50.0%
にほひ10.0%
ひびき10.0%
ゐん7.5%
ヒビキ5.0%
ヒヾキ5.0%
しらべ2.5%
におい2.5%
ひび2.5%
ひゞき2.5%
ライム2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……浅妻の嘶きが、いつもと、違うように感じたのは、俺が近頃、そんな事に興味をもって、五いんを聞きわけているせいかも知れない
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
襟の掛つた少し地味な銘仙、繻子しゆすの帶、三十近い身柄ですが、美しさや聲のにほひから言ふと、精々十九か二十歳でせう。
鳥の夜声とは、はっきりかわったひびきいて来る。声は、暫らく止んだ。静寂は以前に増し、冴え返って張りきっている。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
とよくよく目をけて見ると、詩などは円朝わたくしわかりませんが、ゐんをふむとか、平仄ひやうそくふとかいひますが、まるちがつてりまして詩にもなんにもなつてりません。
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
鳥の夜声とは、はつきりかはつたヒビキを曳いて来る。声は、暫らく止んだ。静寂は以前に増し、冴え返つて張りきつてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
鳥の夜聲とは、はつきりかはつたヒヾキを曳いて來る。聲は、暫らく止んだ。靜寂は以前に増し、冴え返つて張りきつてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
いのちのしらべ永久とこしへ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
えりの掛った少し地味な銘仙めいせん繻子しゅすの帯、三十近い身柄ですが、美しさや声のにおいから言うと、せいぜい十九か二十歳はたちでしょう。
その声は、もはや、怨霊おんりょうじみたものではなかった。美しい、女のような、ひびきの深い声であった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
鳥の夜声とは思はれぬひゞきを曳いて来る。声は暫らく止んだ。静寂は以前に増し、冴え返つて張りきつてゐる。この山の峰つゞきに見えるのは、南に幾重ともなく重つた葛城の峰々である。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼等はさういふ規則が、詩人を刺戟するライムの方則のやうに、彼等の遊戲を一そう面白くすることを知つてゐたからだ。
(旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)