“餘韻”のいろいろな読み方と例文
新字:余韻
読み方割合
よゐん80.0%
よいん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠浪のやうに打寄せる江戸の街の騷音の上を渡つて、澄みきつた増上寺の鐘の音が、ボーンと靜かに寂しい餘韻よゐんを引いて唸るのでした。
耳につく角笛つのぶえ、なんとまあ餘韻よゐんの深いおとだらう……
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
縱令たとひ化物ばけものても、それ理性的りせいてき乾燥無味かんさうむみなものであつて、情的ぜうてき餘韻よいんふくんでない。したがつてすこしも面白味おもしろみい。ゆゑ文運ぶんうん發達はつたつしてると、自然しぜん化物ばけものくなつてる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)