“餘裕”の読み方と例文
新字:余裕
読み方割合
よゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不意を打たれた則重は、煙の中から突然現れた怪しい男が何者であるかを見定める餘裕よゆうもなく、夢中で身をもがくばかりであったが
どうして、手前なんぞ足もとへだつて寄りつけるこつちやないぞ! ただ、それだけ懷ろに餘裕よゆうのないのが不仕合せといふものさ。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
さうときにはかれきふおもしたやうまちる。其上そのうへふところ多少たせう餘裕よゆうでもあると、これひと豪遊がういうでもして見樣みやうかとかんがへることもある。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)