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餘韻
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よゐん
ふりがな文庫
“
餘韻
(
よゐん
)” の例文
新字:
余韻
遠浪のやうに打寄せる江戸の街の騷音の上を渡つて、澄みきつた増上寺の鐘の音が、ボーンと靜かに寂しい
餘韻
(
よゐん
)
を引いて唸るのでした。
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
耳につく
角笛
(
つのぶえ
)
の
音
(
ね
)
、なんとまあ
餘韻
(
よゐん
)
の深い
音
(
おと
)
だらう……
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
丁度
子刻
(
こゝのつ
)
(十二時)、上野の鐘がかすかに
餘韻
(
よゐん
)
を引いて鳴り止むと、何處からともなく、ユラリと出て來た者があります。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
上野の
子刻
(
こゝのつ
)
の鐘が、その最後の
餘韻
(
よゐん
)
を闇の中に納めると、石田清左衞門は、豫て用意した席へピタリと坐りました。
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
餘
部首:⾷
16画
韻
常用漢字
中学
部首:⾳
19画
“餘”で始まる語句
餘
餘程
餘所
餘計
餘波
餘裕
餘念
餘地
餘儀
餘人