“ひゞき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
響87.3%
音響5.5%
响3.6%
反響1.8%
韻1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
角海老(かどゑび)が時計(とけい)の響(ひゞき)きもそゞろ哀(あわ)れの音(ね)を傳(つた)へるやうに成(な)れば、四季(き)絶間(たえま)なき日暮里(につぽり)の火(ひ)の光(ひか)りも彼(あ)れが人(ひと)を燒(や)く烟(けぶ)りかとうら悲(かな)しく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
渺茫たる曠野の中をタタタタと蹄の音響(ひゞき)。
吾(わ)が国(くに)正月十五日に斎(さい)の神のまつりといふは所謂(いはゆる)左義長(さぎちやう)なり。唐土(もろこし)に爆竹(ばくちく)といふ唐人(たうひと)除夜(ぢよや)の詩(し)に、竹爆(たけたふる)千門の响(ひゞき)燈(ともしび)燃(もゆる)万戸明(あきらか)なりの句あれば、爆竹(ばくちく)は大晦日にする事なり。
反響(ひゞき)のみは我が耳に堕ち来れど咳声(しはぶき)一つ聞えず、玄関にまはりて復頼むといへば、先刻(さき)見たる憎気な怜悧小僧(こばうず)の一寸顔出して、庫裡へ行けと教へたるに、と独語(つぶや)きて早くも障子ぴしやり。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
鳥の夜声とは思はれぬ韻(ひゞき)を曳いて来る。声は暫らく止んだ。静寂は以前に増し、冴え返つて張りきつてゐる。この山の峰つゞきに見えるのは、南に幾重ともなく重つた葛城の峰々である。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)