“ひびき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒビキ
語句割合
90.1%
音響4.9%
2.5%
反響0.6%
微韻0.6%
日疋0.6%
語韻0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、水に落つる声を骨董という。それもコトンと落ちるひびきを骨董の字音を仮りて現わしたまでで、字面に何の義もあるのではない。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この時大天文台からは、非常信号が掛かって、会堂の一隅に置かれたる大鐘は、物凄い音響ひびきを以て、聴衆の耳朶じだを烈しく打った。
太陽系統の滅亡 (新字新仮名) / 木村小舟(著)
と、重く沈んだそのひびきは、霧のやうに拡つて、森から村へ、村から野原へ、鐘はゆるやかに流れて行くのでした。
女王 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
反響ひびきのみはわが耳にち来れど咳声しわぶき一つ聞えず、玄関にまわりてまた頼むといえば、先刻さき見たる憎げな怜悧小僧りこうこぼうずのちょっと顔出して、庫裡へ行けと教えたるに、と独語つぶやきて早くも障子ぴしゃり。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おまへの微韻ひびきだけが、そつと夜をゆさぶる。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
兼ねて見知越しの日疋ひびきという女流文士、弓削ゆげという二六新報の探訪、詩人の北村などの大一座が下司張ッた掛声をかけながら花合せをしており、喰い荒した鉢物やら徳利やら
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
口をつくハロンアルシャンといふ語韻ひびき新秋にして我も癒えなむ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)