“やまびこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山彦72.2%
山響11.1%
反響5.6%
山精5.6%
木精5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重々しくひびく山彦やまびこの声。碧海島の山も峰も、また昭和遊撃隊に、わかれをつげているのではないだろうか。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
従兄の声や番頭の声がとんきやうに渓々たに/\から聞えて来ました。物を云つて山響やまびこの答へるのを聞くのも面白く思はれました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
と百合子は雪洞を高く差しあげて、これ位の大きな声を挙げても平気だといふことを披露するために、反響やまびこを面白がる子供のやうに——「こんばんわ!」などゝ叫んだ。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「狐狸の悪戯いたずらか天狗の業か、何んにしても稀有けうの事ではある。声はあっても形はない木精やまびこそっくりのはなわざじゃ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)