“山彦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまびこ72.2%
こだま22.2%
やまひこ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「私が行って人を起こそう。手をたたくと山彦やまびこがしてうるさくてならない。しばらくの間ここへ寄っていてくれ」
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
この折から聞えはじめたのはどっという山彦こだまに伝わるひびき、ちょうど山の奥に風が渦巻うづまいてそこから吹起ふきおこる穴があいたように感じられる。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
をりからきこえはじめたのはどツといふ山彦やまひこつたはるひゞき丁度ちやうどやまおくかぜ渦巻うづまいて其処そこから吹起ふきおこあながあいたやうにかんじられる。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)