“穴山彦”の読み方と例文
読み方割合
あなやまびこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たび呼びたてましたものの、自分の声がガァーンと穴山彦あなやまびこに変ってくるだけで、かれの返辞もなければ、あれ程な群盗が息を殺していようとも思われない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、固い言葉で、続けざまに呼び立てて入ったが、深い闇は冷々れいれいとなんの答えも与えない。奥のほうからガアーンと返ってくるのは、おのれの口真似まねをする穴山彦あなやまびこ
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)