“英彦山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひこさん80.0%
えひこさん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
降りることわずかばかり、十軒ほどの家が谿間に固く寄り沿うて集まる。そこが目指す皿山である。それは人も知るあの英彦山ひこさんの近くである。
日田の皿山 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
彼方かなたに隠れ、此方こなたに現はれ、昼ね、夜起きて、抜けつ潜りつ日を重ね行くうちに、いつしか思ひの外なる日田ひたの天領に紛れ入りしかば、よきついでなれと英彦山ひこさんに紛れ入り
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
先生の郷里が大分県の英彦山えひこさんの附近であることはたしかだったし、また、前身が山伏やまぶしだったとか、少くも父の代までは山伏稼業だったとかいうことが、どこからかまことしやかに伝えられていたので
次郎物語:03 第三部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)