音響ひゞき)” の例文
中尉は、を、六角の眼でじいッと睨みつけていた。支那人は、罪人のように、悄々しお/\とうなだれて立上った。そして、力なく肩をすぼめて、音響ひゞき一ツ立てずに去ってしまった。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
渺茫たる曠野の中をタタタタと蹄の音響ひゞき
寂然ひつそりした日中ひなか硫黄ゆわうしま陰氣いんき音響ひゞき
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)