“銘仙”の読み方と例文
読み方割合
めいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銘仙めいせんに黒い帶、こしらへは地味だが、人間はそれよりもまた地味で、ちよいと冗談も言へないが、あんな娘は反つて、情が深いんですつてね。
おまけに階下したが呉服の担ぎ屋とあってみれば、たとえ銘仙めいせんの一枚でも買ってやらねば義理が悪いのだが、我慢してひたすら貯金に努めた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
さっと開いたふすまとともに、唐縮緬めりんす友染の不断帯、格子の銘仙めいせんの羽織を着て、いつか、縁日で見たような、三ツ四ツ年紀としけた姿。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)