“伊勢崎銘仙”の読み方と例文
読み方割合
いせざきめいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幼稚な彼の眼には光らないものより光るものの方が上等に見えた。番頭にそろいの羽織はおりと着物をこしらえるべく勧められた彼は、遂に一匹の伊勢崎銘仙いせざきめいせんを抱えて店を出た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼はまたぴかぴかする一匹の伊勢崎銘仙いせざきめいせんを買うのに十円余りを費やした。友達から受取った原稿料がこう形を変えたあとに、手垢てあかの付いた五円札がたった一枚残ったのである。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)