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『鼠』
ふりがな文庫
『
鼠
(
ねずみ
)
』
彼等は鼠のやうに遊んだ。 彼等はある空家の物置小屋の中に、どこから見つけてきたのか、數枚の古疊を運んできて、それを一枚一枚天井の梁の上に敷きつめた。するとそのおかげで、そこには——天井と梁との空間には、一種の部屋のやうなものが出來あがつた。 …
著者
堀辰雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「婦人公論 第十五年第七号」1930(昭和5)年7月号
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
韻
(
ライム
)
恍惚
(
エクスタシイ
)
土龍
(
もぐら
)
題名が同じ作品
鼠
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)