ゐん)” の例文
とよくよく目をけて見ると、詩などは円朝わたくしわかりませんが、ゐんをふむとか、平仄ひやうそくふとかいひますが、まるちがつてりまして詩にもなんにもなつてりません。
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
五九字を学びゐんを探る人のまどひをとるはしとなりて、弓矢とるますらも富貴は国のもとゐなるをわすれ、六〇あやしき計策たばかりをのみ調練たねらひて、ものをやぶり人をそこなひ、おのが徳をうしなひて子孫を絶つは
君は常にときめくゐんをもて歎きながら
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
まづうまいとまうすは二のだんにいたしまして、これは第一に詩といふものになつてりません、御承知ごしようちとほり、詩とまうしまするものは、必らずゐんをふまなければならず
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)