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ゐん
とよくよく目を
注けて見ると、詩などは
円朝は
解りませんが、
韻をふむとか、
平仄が
合ふとかいひますが、
全で
違つて
居りまして詩にも
何にもなつて
居りません。
五九字を学び
韻を探る人の
惑をとる
端となりて、弓矢とるますら
雄も富貴は国の
基なるをわすれ、
六〇あやしき
計策をのみ
調練ひて、ものを
戕り人を
傷ひ、おのが徳をうしなひて子孫を絶つは
拙い
巧いと
申すは二の
段にいたしまして、
是は第一に詩といふものになつて
居りません、
御承知の
通り、詩と
申しまするものは、必らず
韻をふまなければならず