詩好の王様と棒縛の旅人しずきのおうさまとぼうしばりのたびびと
昔時シヽリーといふ島のダイオインシアスといふ国王がございました。此の王が好んで詩を作りますが、俗にいふ下手の横好きで、一向上手でございません。けれども自分では大層上手なつもりで、自慢をして家来に見せますると、国王のいふ事だから、家来が決して …
作品に特徴的な語句
がふ おほ 其方そのはう かう いで つゝ わき 小便こよう 牢舎らうや まう とゞ いへ 上手じやうず 住居すまゐ 商売しやうばい この 左様さやう まづ 斯様かやう はう 此方こつち 牢舎らうしや 申上まうしあ かし とほ ゐん つけ なに あま さく 入牢じゆらう まる 吹捲ふくまく 猪口ちよく 相成あひな ゆる 一寸ちよつと かみ なか なん 円朝わたくし 出来でき まゐ 和尚をしやう 喋舌しやべ 国王こくわう 学者がくしや じつ 寒風かんぷう たうげ 工合ぐあひ 平仄ひやうそく いか 手前てまへ 放免はうめん 早速さつそく ぱい 案外あんぐわい 正直しやうぢき らう わう をとこ 真赤まつか とう わか 遠慮ゑんりよ さは つら おど した 下手へた 不作ふさく なら 乃公おれ 仕方しかた まか 何処どこ 余程よほど ぞく 先日せんじつ 先頃さきごろ