“牢舎”のいろいろな読み方と例文
旧字:牢舍
読み方割合
ろうや50.0%
ろうしゃ27.3%
ひとや9.1%
らうしや4.5%
らうや4.5%
ろうごく4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
囲いは、まるで罪囚の牢舎ろうやにひとしい。隅には便所までついているし、襖の外には、番人達のきびしい気勢けはいがするのだった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だめです。これから自首して、もし遠島えんとう牢舎ろうしゃぐらいで、生命いのちがありましたら、もう一ぺん生れ直します。どうかごきげんよう
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牢舎ひとやは罪人に埋められ、路傍には、浮浪者の群れのみちているこの現世地獄を——そのままわが住持する寺なりといって——寒暑もなく、師鉄眼のやった通りな血みどろの勧化かんげをつづけ
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さアどうも入牢じゆらうおほけられて見ると、仕方しかたがないからつゝしんで牢舎らうしや住居すまゐをいたしてりますと、わうもお考へになつて、アヽ気の毒な事をいたした、さしたる罪はない、一いかりにまかして
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
シロクシナスを牢舎らうやれたのは、あやまり、第一国内こくないで一とう学者がくしやといふ立派りつぱの人物を押込おしこめて置くといふは悪かつた、とお心附こゝろづきになりましたから、早速さつそくシロクシナスをゆるして
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ころべば、幕府は妻家官禄かんろくを与えて優遇するが、ころばなければ、終身、この牢舎ろうごくに繋いでおく。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)