“国内”のいろいろな読み方と例文
旧字:國内
読み方割合
こくない40.0%
くぬち20.0%
クヌチ20.0%
うち10.0%
くにぬち10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦争せんそうがはじまってから、時計とけいは、もう外国がいこくからこなくなれば、国内こくないでもつくらなくなったというはなしくと、正二しょうじくんは
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
くやしかもらませばあをによし国内くぬちことごとせましものを 〔巻五・七九七〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
唯さへ、おほまがつび・八十まがつびの満ち伺ふ国内クヌチに、生々した新しい力を持つた今来イマキの神は、富みも寿も授ける代りに、まかり間違へば、恐しい災を撒き散す。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
……しかしそれとて条件があって、国内うちは四民に不満なく、国外そと外国いこく侵逼しんひつなく、五穀実り、天候静穏、礼楽ことごとく調うような、理想的政治を行なうなれば、預けまかせておいてもよかろう。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
計らずも剣影見ざる国内くにぬちにわれ住み得るかいのちなりけり
枕上浮雲 (新字旧仮名) / 河上肇(著)