暖くなりしためか、静養の結果か、営養の補給十分なりしためか、痩せゐることは変りなきも、この数日総体に体力のやや恢復せるを覚ゆ。室内の歩行に杖を用ひず、階上への上り下りにも、さまで脚のだるきを感ぜず。別冊「歌日記」、余白なくなりたるを機会に、 …
著者 | 河上肇 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「河上肇著作集第11巻」筑摩書房、1965(昭和40)年 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約20分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約33分(300文字/分) |