“国手”のいろいろな読み方と例文
旧字:國手
読み方割合
こくしゅ50.0%
せんせい27.8%
いしゃ11.1%
こくしゆ5.6%
ドクトル5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国手こくしゅと立花画師との他は、皆人足で、食糧を持つ他には、道開き或いは熊けの為に、手斧ておののこぎりかまなどを持っているのであった。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
現に国手せんせい、お前んの大学病院の何とか教室へ俺が推掛おしかけて、偉い人たちに吃驚びっくりしてげて返った、あの朝ですだ。忘れんですがい。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
但し閨の戸では、この室には相応そぐわぬ。寝ているのは、およそ十五畳ばかりの西洋……と云うが、この部落における、ある国手いしゃの診察室で。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いい医者の事をむかしから国手こくしゆといふ。茶話子のうまれ故郷に、風邪を治すよりも鮒を釣る方がずつと上手の医者があつた。
いとはしたなくて立てる満枝はドアくに驚かされぬ。入来いりきたれるは、附添婆つきそひばばか、あらず。看護婦か、あらず。国手ドクトルの回診か、あらず。小使か、あらず。あらず!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)