“いしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慰藉46.0%
医者27.0%
医師25.3%
国手1.1%
慰籍0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は母の言葉を聞きながら、この苦しい愛嬌あいきょうを、慰藉いしゃの一つとしてわが子の前に捧げなければならない彼女の心事を気の毒に思った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
で、高等こうとうればしたがってよりつよ勢力せいりょくもって、実際じっさい反応はんのうするのです。貴方あなた医者いしゃでおいでて、どうしてこんなわけがおわかりにならんです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
彼は、元来、この町に、立派な玄関を磨いた医師いしゃのうちの、書生兼小使、と云うが、それほどの用には立つまい、ただ大食いの食客いそうろう
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
枕許に看護婦一にん、右に宿直の国手いしゃたたずんで、そのわきに別に一人、……白衣びゃくえなるが、それは、窈窕ようちょうたる佳人であった。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼は退屈な様子でそのあとに従った。彼女が舞台に現われるや否や、聴衆は歓呼して迎えた。それは彼らにとって一つの慰籍いしゃであった。