“窈窕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようちょう83.3%
えうてう10.0%
あでやか3.3%
ようちよう3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元々、矮虎ときては色情いろに目のない性分である。その彼をして、窈窕ようちょうたる美戦士へあたらせたのは、けだし人をえたものではない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若い女の人がそれに続けて『酒を挙げて客に属し、明日の詩を誦し窈窕えうてうの章を歌ふ』と口ずさんでいるではございませんか。
婦人と文学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
二十歳はたちか二十一、二とも思われる、女の姿のまた窈窕あでやかさ! しなやかな首筋はすんなりと肩へ流れて、純白女神のごとき白絹の綾羅うすものを装うていた。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
犬に追はれた家室さんは忽ち野干やかんとなつてまがきの上に乘つてゐる。紅染くれなゐぞめのを着て、裳裾もすそをひいて遊んでゐる妻の容姿すがたは、狐といへど窈窕ようちようとしてゐたので、夫は去りゆく妻を戀ひしたつて
春宵戯語 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)