トップ
>
窈然
ふりがな文庫
“窈然”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
ようぜん
75.0%
えうぜん
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようぜん
(逆引き)
一が去り、二が
来
(
きた
)
り、二が消えて三が生まるるがために
嬉
(
うれ
)
しいのではない。初から
窈然
(
ようぜん
)
として
同所
(
どうしょ
)
に
把住
(
はじゅう
)
する
趣
(
おもむ
)
きで嬉しいのである。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この時館の中に「黒し、黒し」と叫ぶ声が
石堞
(
せきちょう
)
に
響
(
ひびき
)
を
反
(
かえ
)
して、
窈然
(
ようぜん
)
と遠く鳴る
木枯
(
こがらし
)
の如く伝わる。やがて河に臨む水門を、天にひびけと、
錆
(
さ
)
びたる鉄鎖に
軋
(
きし
)
らせて開く音がする。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
窈然(ようぜん)の例文をもっと
(3作品)
見る
えうぜん
(逆引き)
その光被するところ、
総
(
す
)
べてを化石となす、
試
(
こゝろみ
)
に我が手を
挙
(
あ
)
ぐるに、
晶
(
あきらけ
)
きこと寒水石を
彫
(
ゑ
)
り成したる如し、我が立てる劒ヶ峰より一歩の下、
窈然
(
えうぜん
)
として内院の
大窖
(
たいかう
)
あり、むかし火を
噴
(
ふ
)
きたるところ
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
窈然(えうぜん)の例文をもっと
(1作品)
見る
“窈然”の意味
《名詞》
奥深くほのかに暗いさま。
(出典:Wiktionary)
窈
漢検1級
部首:⽳
10画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“窈”で始まる語句
窈窕
窈
窈々
窈冥
窈娘
窈幻
窈渺
窈冥門
窈窈冥冥
“窈然”のふりがなが多い著者
小島烏水
夏目漱石