“いしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
醫者28.9%
医者28.9%
醫師13.3%
石工11.1%
石屋8.9%
医師4.4%
石弥2.2%
石切男2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
單純たんじゆんなレウマチスせい頭痛づつうではあつたが、りよ平生へいぜいからすこ神經質しんけいしつであつたので、かりつけ醫者いしやくすりんでもなか/\なほらない。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
『早くけえつて寝るこつた。恁麽こんだ時何処ウ徘徊うろつくだべえ。天理様拝んで赤痢神が取付とツつかねえだら、ハア、何で医者いしやくすりが要るものかよ。』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
一晩ひとばんのお醫師いしや離座敷はなれざしきのやうなところめられますと、翌朝あけのあさ咽喉のどへもとほりません朝御飯あさごはんみました。もなくでございましたの。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのたりといふは此ぜつへきの石どものおちてあるを視れば、あつさ六七寸ばかりにしてひらみあり、長さは三四尺ばかり、長短はひとしからず、石工いしやの作りなしたるが如し。
いま持合もちあはしてゐませんけど、それくらいでよろしいのならいつでもおはらひしますから、どうぞ石屋いしやへ、御面倒ごめんだうでもおはなししてくださいませんか。おねがいたします。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
夜が清々すがすがと明放れた頃には、智恵子はモウ一人で便所にも通へぬ程に衰弱した。便所は戸外そとにある。お利代が医師いしや駆付かけつけた後、智恵子はこらへかねて一人で行つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
奮然ふんぜんと、むこうからもむかってくるかと思ったがあんがい、グズグズとくじけてしまったので石弥いしやもあっ気にとられた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石弥いしやが立ち、一同がちりかけると、そのとき、四十九けん長廊下ながろうかを、かけみだれてくる人々! 小谷おだにかたをまっ先に、つぼね侍女こしもとなど奥の者ばかり、めいめいさやをはらった薙刀なぎなたをかかえ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前以て調査しておれば直ぐに気が付く……そこで石切場に働いている石切男いしやの一家族に、何かしら検出の困難な毒物を喰わせて、その日を中心にした二三日か一週間も休ませて
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)