“くすし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
医師48.0%
薬師36.0%
醫師4.0%
久須志4.0%
医薬士4.0%
4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、それよりは、お願いがある。木戸の訊問で、いちいち迷惑して参ッた。——医師くすし吐雲斎として、通行手形を下さるまいか」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが国における薬師くすしすなわち医者の元祖ということで、それに菩薩号を授けて薬師くすし菩薩と崇めたものと解せられるのである。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
醫師くすしは屡〻病牀をおとづれて、數時間を我室に送れり。この人は拿破里に住みて、いまは用事ありて此カプリに來居きゐたるなりといふ。
かくて小尼公の尼寺に入り給ひしより、六週の後となりし時、醫師くすしは始て我に戸外とのもを逍遙することを許しつ。
頂上久須志くすし神社から、吉田へ引き落す北口の線は、最も急にして短く、同じ頂上の銀明水ぎんめいすいから、胸突むなつき八丁のけんすべって、御殿場町へと垂るみながら斜行する東口の線は、いくらか長く
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
「気をとりなおして、すこし、食べたい物でも考えたがよい。医薬士くすしもいうた、おまえのからだには、どこというて、病はないのじゃと。ただ、心がわずろうているのじゃと」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この者我をくすしとして訪へり、彼我に謀を求め我はもだせり、そのことば醉へるに似たりければなり —九九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)