“国中”のいろいろな読み方と例文
旧字:國中
読み方割合
くにじゅう47.6%
くになか19.0%
こくちゅう19.0%
クニナカ4.8%
くぬち4.8%
こくちゆう4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして御主人ごしゅじんからつよさむらいをさがしていというおおせをけて、こんなふうをして日本にほん国中くにじゅうをあちこちとあるきまわっているのでした。
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
大和の国中くになかに宮遷し宮さだめ遊した代々の 日のみ子さま、長く久しいみ代々々に仕へた中臣の家の神わざ、お姫様、お聞き及びかえ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
加賀の国黒壁くろかべは、金沢市の郊外一里程りていの処にあり、魔境をもっ国中こくちゅうに鳴る。けだ野田山のだやまの奥、深林幽暗の地たるに因れり。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中臣・藤原の遠つオヤあめの押雲根命オシクモネ。遠い昔の日のみ子さまのおしの、イヒと、みを作る御料の水を、大和国中クニナカ残る隈なく捜しモトめました。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
どるらるの品のさだめは大八島おおやしま国中くぬちあまねく問ふべかりしを
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
さうして国中こくちゆう若隠居ばかりになつて了うたと為れば、お前どうするか、あ。慾にきりの無いのが国民の生命なんじや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)