“越中国”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えっちゅうのくに75.0%
えつちうのくに25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこから加賀街道に転じて、越中国えっちゅうのくにに入って、富山に三日いた。この辺は凶年の影響をこうむることがはなはだしくて、一行は麦に芋大根を切り交ぜた飯を食って、農家の土間にむしろを敷いて寝た。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
又市は無分別にも中根善之進を一刀両断に切って捨て、毒食わば皿までねぶれと懐中物をも盗み取り、小増にりました処の二十両の金は有るし、これを持って又市は越中国えっちゅうのくにへ逐電いたしました。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
白皙蒲柳はくせきほりうしつず、越中国えつちうのくに立山たてやまつるぎみねゆきを、先頭せんとうだい四十何人目なんにんめかに手鈎てかぎけた、登山とざんにおいては、江戸えど消防夫ひけしほどの侠勢きほひのある、この博士はかせことばしんずると、成程なるほど
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)