“越中守”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えっちゅうのかみ83.3%
ヱツチユウノカミ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日、佐々成政さっさなりまさは、重傷を負い、野村越中守えっちゅうのかみは戦死し——辛くも前田犬千代が力戦して、わずかに味方の退口のきぐちを取ったので、全滅をまぬかれたくらいだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
細川越中守えっちゅうのかみ屋敷の少し先、雑司ヶ谷鬼子母神にいたる一廓いっかくに百姓風ながら高々と生垣をめぐらし、藁屋根わらやねひさしらした構え、これに玄関を取付け、長押なげしを打ったら
越中守ヱツチユウノカミとして踏み歩いた越路コシヂの泥のかたが、まだ行縢ムカバキから落ちきらぬ内に、もうマタ、都を離れなければならぬ時の、迫つて居るやうな気がして居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)