“越中褌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えっちゅうふんどし80.0%
ゑつちうふんどし10.0%
えっちゅうべこ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一つを拾った万平は、向うの壁に干してある、誰かの越中褌えっちゅうふんどしで包んでシッカリとひもゆわえて、大切そうに袖の間へシッカリと抱えた。
芝居狂冒険 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
また……遣直やりなほしぢや。)とつぶやきながら、のみをぶらげると、わたし茫然ばうぜんとしたあひだに、のそのそ、と越中褌ゑつちうふんどしきうのあとのしりせて、そして、やがて、及腰およびごしほこら狐格子きつねがうしのぞくのがえた。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(以下声色こわいろ)ああら、我等の兄弟よ! 神様の思召おぼしめしに依りまして、チンプンカンプン様の顎タンを結ばれました事は——越中褌えっちゅうべこのアテが外れた時と全く全く同じように、ありがたい、尊い、勿体もったいない
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)