“声色”のいろいろな読み方と例文
旧字:聲色
読み方(ふりがな)割合
こわいろ88.2%
せいしょく5.9%
こはいろ2.4%
いろ1.2%
こえ1.2%
しょうしき1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“声色”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸6.5%
文学 > 日本文学 > 日本文学2.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それは、先日からのあの話声は、もしや門野がひとりで、声色こわいろを使っていたのではないかという疑いでございました。
人でなしの恋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
抽斎の子は飛蝶ひちょうと名乗り寄席よせの高座に上って身振声色こわいろをつかい、また大川に舟を浮べて影絵芝居を演じた。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
声色せいしょくを励ますというような処は少しもない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
声色せいしょくの楽みもなくただ寝るをもて楽みとす。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのなかでも、中野武二、谷口喬一、今村信吉なんぞ一騎当千の劇通が、茶話会の余興に声色こはいろぐらゐぢや気分が出ないから一層大仕掛に水泳部主催で芝居興行をやらかさうぢやねえか、といふことになつて、忽ち相談がまとまり、外題は一番目が千代萩床下の場、二番目が源氏店と決つた。
浜尾新先生 (新字旧仮名) / 辰野隆(著)
「黄金の羽虫、蜜飲の虫、どこからお前は来た? そんなに私の傍へ寄つてはいけない、お前は何を探してゐる? 私を花だと思つてゐるの、私の唇を蕾だと思つて。いけない。彼方へ飛んでおいで、森の中へ、小川の岸へ、菫、蒲公英、桜草、そこには何でも咲いてゐるよ、その中へもぐり込んで酔倒れるまで飲んでおいで。」女の声色こはいろのつもりなのを
(新字旧仮名) / 牧野信一(著)
声色いろあるさまにぢてかや
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
といった声は、正しく女の声で、黒吉の鼓膜に残っている声色こえであった。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
を説いていうには、「身現円月相、以表諸仏体、説法無其形、用弁非声色」[身に円月相を現じ、以て諸仏の体をひょうす、説法かたち無し、用弁ようべん声色しょうしきに非ず]。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)