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声色
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せいしょく
ふりがな文庫
“
声色
(
せいしょく
)” の例文
旧字:
聲色
終
(
つい
)
に「
大雅思斉
(
たいがしせい
)
」の章の「
刑干寡妻
(
かさいをただし
)
、
至干兄弟
(
けいていにいたり
)
、
以御干家邦
(
もってかほうをぎょす
)
」を引いて、宗右衛門が
雝々
(
ようよう
)
の和を破るのを責め、
声色
(
せいしょく
)
共に
厲
(
はげ
)
しかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ケダシ先生
預
(
あらかじ
)
メ葬地ヲ
卜
(
ぼく
)
セシトイフ。遠近会葬スルモノ百ヲ以テ数フ。先生
玩好
(
がんこう
)
御セズ。飲酒
嗜
(
たしな
)
マズ。
尤
(
もっとも
)
声色
(
せいしょく
)
ヲ遠ザク。人ノ
妓妾
(
ぎしょう
)
ヲ蓄フルヲ
視
(
み
)
ルモナホコレニ
唾
(
つば
)
セント欲ス。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
酒を
嗜
(
たしな
)
まず、
声色
(
せいしょく
)
を近づけず、職務に勉励にして、人の堪えざるところを為し、しかも、和気と、
諧謔
(
かいぎゃく
)
とを以て、部下を服し、上に対しては剛直にして、信ずるところを言い
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
するとどこかの舟の中で
琵琶
(
びわ
)
をひく音がきこえる。その音は、この片田舎に似あわず、
京都
(
けいと
)
の
声色
(
せいしょく
)
があった。
主
(
ぬし
)
はたれぞと問うと、もと長安の
歌
(
うた
)
い
妓
(
め
)
で、いまはさる
商人
(
あきゅうど
)
の妻なるものであるという。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
声色
(
せいしょく
)
を励ますというような処は少しもない。それかと云って、評判に聞いている
雪嶺
(
せつれい
)
の演説のように
訥弁
(
とつべん
)
の能弁だというでもない。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
声色
(
せいしょく
)
の楽みもなくただ寝るをもて楽みとす。奇書も見るにたらず珍事もきくにあきぬ。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
太平の武士町人が
声色
(
せいしょく
)
の快楽を追究して
止
(
や
)
まざりし一時代の
大
(
だい
)
なる慾情は
忽
(
たちま
)
ち
遊廓
(
ゆうかく
)
と劇場とを完備せしめ、更に進んでこれを材料となせる文学
音曲
(
おんぎょく
)
絵画等の特殊なる諸美術を
作出
(
つくりいだ
)
しぬ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“声色”の意味
《名詞1》
発声と顔色。
態度。様子。
音曲と女色。
《名詞2》
(仏教)視覚や聴覚など感覚に訴えるものの総称。
(出典:Wiktionary)
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“声色”で始まる語句
声色屋
声色使
声色遣
声色狗馬
声色遣師