“声色屋”の読み方と例文
読み方割合
こわいろや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文芸部員、振付師などが先生と呼ばれるのはまだいいとして、艶歌師えんかしあがり、声色屋こわいろやあがりの漫才芸人などが小屋では幹部級というところから先生と呼ばれている。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
声色屋こわいろやがおひねりを貰うのをうらやんでみたり、新内語りが座敷へ呼び上げられるのをそねんだり、たまにおいらんの通るのを見て口をあいたりしながら、笠鉾かさほこの間を泳いでいましたが
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
娑婆しゃばの夜景にのびのびとして、雪踏せったを軽く擦りながら町の軒並を歩きますに、茶屋の赤い灯、田楽でんがく屋のうちわの音、蛤鍋はまなべ鰻屋うなぎやの薄煙り、声色屋こわいろや拍子木ひょうしぎや影絵のドラなど、目に鼻に耳に
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)