国中くにじゅう)” の例文
旧字:國中
そして御主人ごしゅじんからつよさむらいをさがしていというおおせをけて、こんなふうをして日本にほん国中くにじゅうをあちこちとあるきまわっているのでした。
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
とまれ、数正の出奔は、家康が一生中の不祥事ふしょうじだったし、国中くにじゅうの大事件であった。彼は、即日、岡崎へ出向いた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戦争の沙汰どころか、国中くにじゅう湿しめりにしめってつゆもしとどのありさまだった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
どなたでもこの高殿の上から、広い国中くにじゅう
日本にっぽん国中くにじゅう方々ほうぼうめぐりあるいて、あるとき奥州おうしゅうからみやこかえろうとする途中とちゅう白河しらかわせきえて、下野しもつけ那須野なすのはらにかかりました。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
けれどだれ一人ひとりはいなわなんぞをこしらえることをっているものはありませんでした。そこでこんどは国中くにじゅうにおふれをして
姨捨山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
殿様とのさまはおこまりになって、また家来けらいたちに御相談ごそうだんをなさいました。それでもだめなので、また国中くにじゅうにおふれをまわしまして
姨捨山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
きぬはいくらってもってもりません。がねはたたくと近江おうみ国中くにじゅうこえるほどのたかおとをたてました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
すると、なにしろはいなわ出来できなければ、いまにもこのくにめられて、ほろぼされてしまうというので、国中くにじゅうのお百姓ひゃくしょうるとさわるとこのはなしばかりしました。
姨捨山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
大きくおなりになると、太子たいし日羅にちらもうげたように、ほとけおしえを日本にほん国中くにじゅうにおひろめになりました。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
もうそのじぶんには、日本にほん国中くにじゅうで、桃太郎ももたろうほどつよいものはないようになりました。桃太郎ももたろうはどこか外国がいこくへ出かけて、うでいっぱい、ちからだめしをしてみたくなりました。
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
むかし、三にんぼうさんが、日本にっぽん国中くにじゅう方々ほうぼう修行しゅぎょうしてあるいていました。
人馬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「このうまって国中くにじゅうひとめぐりしてよう。」
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)