“らうや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牢屋34.8%
羅宇屋30.4%
老爺21.7%
牢獄4.3%
牢舎4.3%
獄舍4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イワンは所持金と馬車につんでゐた商品をことごとく没収された上、そこから一ばん近くの町へはこばれて、牢屋らうやへおしこめられてしまひました。
ざんげ (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
炎天の日の下に夜を生命いのちの世界は今しも寂と物音なく静まり返っている最中で、遠くの方に羅宇屋らうやの笛の音が聞えるばかり。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二代續いて忠勤を勵んでゐる此老爺らうやないがしろにすると云ふことがあるものかと思つての衝突である。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
果して屈静源は有司に属して追理しようとしたから、王廷珸は大しくじりで、一目散に姿を匿して仕舞つて、人をたのんで詫を入れ、別に偽物などを贈つて、やつと牢獄らうやへ打込まれるのを免れた。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
シロクシナスを牢舎らうやれたのは、あやまり、第一国内こくないで一とう学者がくしやといふ立派りつぱの人物を押込おしこめて置くといふは悪かつた、とお心附こゝろづきになりましたから、早速さつそくシロクシナスをゆるして
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
しか這麼心遣こんなこゝろづかひ事實じゝつおいても、普通ふつう論理ろんりおいてもかんがへてればじつ愚々ばか/\しい次第しだいで、拘引こういんされるだの、獄舍らうやつながれるなどこと良心りやうしんにさへやましいところいならばすこしも恐怖おそるるにらぬこと
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)