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老爺
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らうや
ふりがな文庫
“
老爺
(
らうや
)” の例文
事實
(
じゝつ
)
、
此世
(
このよ
)
に
亡
(
な
)
い
人
(
ひと
)
かも
知
(
し
)
れないが、
僕
(
ぼく
)
の
眼
(
め
)
にはあり/\と
見
(
み
)
える、
菅笠
(
すげがさ
)
を
冠
(
かぶ
)
つた
老爺
(
らうや
)
のボズさんが
細雨
(
さいう
)
の
中
(
うち
)
に
立
(
たつ
)
て
居
(
ゐ
)
る。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
二代續いて忠勤を勵んでゐる此
老爺
(
らうや
)
を
蔑
(
ないがしろ
)
にすると云ふことがあるものかと思つての衝突である。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
里芋、大根、
唐蜀黍
(
たうもろこし
)
などの畑のそこはかとなく
連
(
つらな
)
りたる、殊に、白髮の
老爺
(
らうや
)
の喪心したるやうに、默して背を日に
曝
(
さら
)
したる、皆これ等古驛に於て常に好く見る所の景なり。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
我をして先づ想はしめよ、見せしめよ、聞かしめよ、
而
(
しか
)
して教へられしめよ、彼植木屋は何ぞ。彼はこれ一箇
市井
(
しせい
)
の
老爺
(
らうや
)
、木を作り、花を作り、以て
鬻
(
ひさ
)
いで生計を立つる者のみ。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
七十近い
禿頭
(
はげあたま
)
の
老爺
(
らうや
)
が
傍
(
そば
)
に小さく坐つて居る六十五六の目のひたと
盲
(
し
)
ひた老婆にかう言ふと
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
これを見て居た六十五六の今一人の
老爺
(
らうや
)
は、
傍
(
そば
)
に居た五十二三の主婦に話しかけた。
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
わが友はこの福島町なる
奇應丸
(
きおうぐわん
)
の
本舖
(
ほんぽ
)
高瀬なにがしの家に
滯
(
とゞま
)
れりと聞くに、町に
入
(
い
)
るや
否
(
いな
)
、とある家に就きて
先
(
まづ
)
その家の所在を尋ねしに、
朴訥
(
ぼくとつ
)
なる一人の
老爺
(
らうや
)
わざ/\奧より店先まで出で來りて
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
隣の老人が
舳先
(
へさき
)
の方に行つた跡で、
主婦
(
あるじ
)
は
老爺
(
らうや
)
に小声で言つた。
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
爺
漢検準1級
部首:⽗
13画
“老爺”で始まる語句
老爺様
老爺染