“滯”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
とゞこほ54.5%
とゞこ9.1%
とどこほ9.1%
とゞこほり9.1%
とゞま4.5%
たい4.5%
とどこ4.5%
とゞこふ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
箆棒べらぼう家賃やちんでもとゞこほつたにや、辨償まよはなくつちやりやすめえし、それこさあらが身上しんしやうなんざつぶれてもにやえやしねえ、だにもなんにも
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そこ/\に暇乞いとまごひして我家に立歸りしに女房お梅は出迎いでむかへ御持參の金子きんすとゞこほりなく文右衞門殿どの請取うけとられしや如何いかにと云ふに長八かうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
少時しばらくして彼はやつと心を靜めた。もう試驗はくに濟んでゐる。畫の試驗などのとどこほつて居るものはない。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
さゝゆきまへ通返とほりかへして、微醉ほろゑひ心持こゝろもち八杯はちはいはらつもつたさゝゆきも、さつけて、むねいさゝかのとゞこほりもない。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わが友はこの福島町なる奇應丸きおうぐわん本舖ほんぽ高瀬なにがしの家にとゞまれりと聞くに、町にるやいな、とある家に就きてまづその家の所在を尋ねしに、朴訥ぼくとつなる一人の老爺らうやわざ/\奧より店先まで出で來りて
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
〔譯〕心をれいと爲す。其の條理でうり情識じやうしきうごく、之をよくと謂ふ。欲に公私こうし有り、情識の條理に通ずるを公と爲す。條理の情識にとゞこほるを私と爲す。自ら其のつうたいとをべんずるは、即ち心のれいなり。
自分は死んでもその血はとどこつてゐる
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
十一文づゝ二年半餘はんあまりもとゞこふらば大抵たいてい三十文ばかりの引負ひきおひとなるべし。閏月しゆんげつすなはちこの三十文の引負ひきおひを一月にまとめてはらふことゝるべし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)