“微醉”のいろいろな読み方と例文
新字:微酔
読み方割合
ほろゑひ83.3%
ほろよひ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くちびるてたのが、錦繪にしきゑいたがけの美人びじんにそつくりで、微醉ほろゑひのそれしやが、くろもじをんだより婀娜あだツぽい。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
裏口の戸を閉め切つて、納家のむしろの上で、京子に知れぬやうに、お駒の酌で酒を飮んでゐた道臣は、腰の邊に藁屑の附いたまゝ、微醉ほろゑひで病室に入つて來て、何も知らずに
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
あるひくるまのはやりはじめのころかもれない。微醉ほろよひはるかぜにそよ/\かせて、身體からだがスツとやなぎえだちうなび心持こゝろもちは、餘程よつぽどうれしかつたものとえる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
明治十二三年頃めいぢじふにさんねんごろ出版しゆつぱんだとおもふ——澤村田之助曙双紙さはむらたのすけあけぼのさうし合卷がふくわんものの、淡彩たんさい口繪くちゑに、黒縮緬くろちりめん羽織はおり撫肩なでがたけて、衣裝いしやうつまつた、座敷ざしきがへりらしい、微醉ほろよひ婀娜あだなのが
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)