“淡彩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんさい75.0%
うすいろどり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その衝立には淡彩(たんさい)の鶴がたった一羽佇(たた)ずんでいるだけで、姿見のように細長いその格好(かっこう)が、普通の寸法と違っている意味で敬太郎の注意を促(うな)がした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
明治十二三年頃(めいぢじふにさんねんごろ)の出版(しゆつぱん)だと思(おも)ふ——澤村田之助曙双紙(さはむらたのすけあけぼのさうし)と云(い)ふ合卷(がふくわん)ものの、淡彩(たんさい)の口繪(くちゑ)に、黒縮緬(くろちりめん)の羽織(はおり)を撫肩(なでがた)に引(ひ)つ掛(か)けて、出(で)の衣裝(いしやう)の褄(つま)を取(と)つた、座敷(ざしき)がへりらしい、微醉(ほろよひ)の婀娜(あだ)なのが
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
実際、雲の青い山の奥から、淡彩(うすいろどり)の友染(ゆうぜん)とも見える、名も知れない一輪の花が、細谷川を里近く流れ出(い)でて、淵(ふち)の藍(あい)に影を留めて人目に触れた風情あり。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)