“ほろよひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
微酔66.7%
微醉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恁うした田舎の夜路を、何の思ふことあるでもなく、微酔ほろよひの足の乱れるでもなく、シツトリとした空気を胸深く吸つて、ブラリ/\と辿る心境ここちは、かれが長く/\忘れてゐた事であつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼は陶然と微酔ほろよひ機嫌になつて、いろ/\と故郷の話をした。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
あるひくるまのはやりはじめのころかもれない。微醉ほろよひはるかぜにそよ/\かせて、身體からだがスツとやなぎえだちうなび心持こゝろもちは、餘程よつぽどうれしかつたものとえる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
明治十二三年頃めいぢじふにさんねんごろ出版しゆつぱんだとおもふ——澤村田之助曙双紙さはむらたのすけあけぼのさうし合卷がふくわんものの、淡彩たんさい口繪くちゑに、黒縮緬くろちりめん羽織はおり撫肩なでがたけて、衣裝いしやうつまつた、座敷ざしきがへりらしい、微醉ほろよひ婀娜あだなのが
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)