微酔ほろよひ)” の例文
旧字:微醉
恁うした田舎の夜路を、何の思ふことあるでもなく、微酔ほろよひの足の乱れるでもなく、シツトリとした空気を胸深く吸つて、ブラリ/\と辿る心境ここちは、かれが長く/\忘れてゐた事であつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼は陶然と微酔ほろよひ機嫌になつて、いろ/\と故郷の話をした。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)