“ほろよい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
微酔88.0%
微醺8.0%
徴醺4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
低声こごえでこんな唄をうたいながら、お葉は微酔ほろよい機嫌でかどに出た。お葉は東京深川生れの、色のやや蒼白い、細面ほそおもての、眉の長い女であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼女の心の中は不安な脅えがやや情緒的に醗酵はっこうして寂しさの微醺ほろよいのようなものになって、精神を活溌にしていた。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
徴醺ほろよい気分でだいぶれ焦れしてきて、気長く待つ気で読んでいた雑誌をもとうとうそこに投げ出して、煖炉の前に褞袍どてらにくるまって肱枕ひじまくらで横になり、来ても仮睡した真似まねをして黙っていてやろう
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)