“微醺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びくん94.7%
ほろよい5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さかずきのめぐるままに、人々の顔には微醺びくんがただよう。——詩の話、和歌うたの朗詠、興に入って尽きないのである。と、思い出したように
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒繻子くろじゅすの帯の間からコンパクトを出して微醺びくんを帯びた顔の白粉おしろいを直してから、あたりをそっと見廻して、誰もいないのを確かめると
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
彼女の心の中は不安な脅えがやや情緒的に醗酵はっこうして寂しさの微醺ほろよいのようなものになって、精神を活溌にしていた。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼女の心の中は不安な脅えがやや情緒的に醗酵はっこうして寂しさの微醺ほろよいのようなものになって、精神を活溌にしていた。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)