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微醉
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ほろゑひ
ふりがな文庫
“
微醉
(
ほろゑひ
)” の例文
新字:
微酔
唇
(
くちびる
)
に
當
(
あ
)
てたのが、
錦繪
(
にしきゑ
)
に
描
(
か
)
いた
野
(
の
)
がけの
美人
(
びじん
)
にそつくりで、
微醉
(
ほろゑひ
)
のそれ
者
(
しや
)
が、くろもじを
噛
(
か
)
んだより
婀娜
(
あだ
)
ツぽい。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
裏口の戸を閉め切つて、納家の
蓆
(
むしろ
)
の上で、京子に知れぬやうに、お駒の酌で酒を飮んでゐた道臣は、腰の邊に藁屑の附いたまゝ、
微醉
(
ほろゑひ
)
で病室に入つて來て、何も知らずに
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
恁
(
か
)
うした田舍の夜路を、何の思ふことあるでもなく、
微醉
(
ほろゑひ
)
の足の亂れるでもなく、しつとりとした空氣を胸深く吸つて、ブラリ/\と辿る心地は、渠が長く/\忘れてゐた事であつた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
笹
(
さゝ
)
の
雪
(
ゆき
)
の
前
(
まへ
)
を
通返
(
とほりかへ
)
して、
此
(
こ
)
の
微醉
(
ほろゑひ
)
の
心持
(
こゝろもち
)
。
八杯
(
はちはい
)
と
腹
(
はら
)
に
積
(
つも
)
つた
其
(
そ
)
の
笹
(
さゝ
)
の
雪
(
ゆき
)
も、
颯
(
さつ
)
と
溶
(
と
)
けて、
胸
(
むね
)
に
聊
(
いさゝ
)
かの
滯
(
とゞこほり
)
もない。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
微醉
(
ほろゑひ
)
の父は、かう叫んで、持ち合はした杯を
獻
(
さ
)
した。
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
蓋
(
ふた
)
を
拂
(
はら
)
へば、
昏惘
(
こんまう
)
として
令史
(
れいし
)
あり。
妻
(
つま
)
、
微醉
(
ほろゑひ
)
の
面
(
おもて
)
、
妖艷無比
(
えうえんむひ
)
、
令史
(
れいし
)
を
見
(
み
)
て
更
(
さら
)
に
驚
(
おどろ
)
かず、そんなものはお
打棄
(
うつちや
)
りよと。
令史
(
れいし
)
を
突出
(
つきだ
)
し、
大勢
(
おほぜい
)
一所
(
いつしよ
)
に、あはゝ、おほゝ、と
更
(
さら
)
に
空中
(
くうちう
)
に
昇去
(
のぼりさ
)
りぬ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
醉
部首:⾣
15画
“微醉”で始まる語句
微醉機嫌
微醉酒