“家賃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やちん92.3%
たなちん7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その布団の持ち主の住んでいた家の家賃やちんは、そのころただの六十せんでした。それだけでもどんなにみすぼらしい家かはおわかりでしょう。
神様の布団 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
新小川町のとにかく中流ちゅうりゅう住宅じゅうたくをいでて、家賃やちん十円といういまの家へうつってきたについては、一じょう悲劇ひげきがあった結果けっかである。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
勿論もちろん、真面目な談話と云ッたところで、金利公債の話、家屋敷の売買うりかいうわさ、さもなくば、借家人が更らに家賃たなちんれぬ苦情——皆つまらぬ事ばかり。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)