“此世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
このよ97.0%
コノヨ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ベンヺ おゝ、ロミオ/\、マーキューシオーはお死(し)にゃったぞよ! あの勇敢(ゆうかん)な魂(たましひ)は氣短(きみじか)に此世(このよ)を厭(いと)うて、雲(くも)の上(うへ)へ昇(のぼ)ってしまうた。
「世(よ)の人々(ひとびと)の御主(おんあるじ)よ、われをも拯(たす)け給(たま)へ。」此世(このよ)の御扶(おんたすけ)も蒼白(あをじろ)いこのわが罪業(ざいごふ)は贖(あがな)ひ給(たま)はなかつた。わが身(み)は甦生(よみがへり)の日(ひ)まで忘(わすれ)られてゐる。
古い——祖先以来さうしたやうに、此世(コノヨ)に在る間さう暮して居た——習(ナラハ)しからである。彼の人は、のくつと起き直らうとした。だが、筋々が断(キ)れるほどの痛みを感じた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)