“拯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すく81.0%
すくひ4.8%
たす4.8%
すくう4.8%
たすけ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和歌に代りて起りたる俳句幾分の和歌臭味を加えて元禄時代に勃興ぼっこうしたるも、支麦しばく以後ようやく腐敗してまたすくうに道なからんとす。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
この恐るべき危機にひんして、貫一は謂知いひしらず自らあやしくも、あへすくひの手をさんと為るにもあらで、しかも見るには堪へずして、むなしもだえに悶えゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
人々ひとびと御主おんあるじよ、われをもたすたまへ。」此世このよ御扶おんたすけ蒼白あをじろいこのわが罪業ざいごふあがなたまはなかつた。わが甦生よみがへりまでわすれられてゐる。
食堂といふのも古びた疊の敷いてある八疊二間に食卓が置いてあつて大きな飯櫃おはちがどかんと据ゑてあつてめい/\肩から突込むやうにして御飯をすくうふのである。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
御扶手おんたすけて此世このよすくたまうてより、今年ことしまで一千二百十二年いつせんにひやくじふにねんになるが、このあたしにはおたすけい。しゆ貫通つきとほした血染ちぞめやりがこのさはらないのである。