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拯
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すくひ
ふりがな文庫
“
拯
(
すくひ
)” の例文
この恐るべき危機に
瀕
(
ひん
)
して、貫一は
謂知
(
いひし
)
らず自ら
異
(
あやし
)
くも、
敢
(
あへ
)
て
拯
(
すくひ
)
の手を
藉
(
か
)
さんと為るにもあらで、しかも見るには堪へずして、
空
(
むなし
)
く
悶
(
もだ
)
えに悶えゐたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
拯
(
すくひ
)
を求むるその声に、貫一は身も消入るやうに覚えたり。彼は念頭を去らざりし宮ならずや。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
久く
垂籠
(
たれこ
)
めて友欲き宮は、
拯
(
すくひ
)
を得たるやうに覚えて、有るまじき事ながら、或は
密
(
ひそか
)
に貫一の報を
齎
(
もたら
)
せるにはあらずやなど、
枉
(
ま
)
げても念じつつ、せめては
愁
(
うれひ
)
に閉ぢたる胸を
姑
(
しばら
)
くも
寛
(
ゆる
)
うせんとするなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
拯
漢検1級
部首:⼿
9画
“拯”を含む語句
救拯
相拯