“垂籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たれこ85.7%
たれこめ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やよ聴水。縦令たとひわれ老いたりとて、いずくンぞこれしきの雪を恐れん。かく洞にのみ垂籠たれこめしも、決して寒気をいとふにあらず、獲物あるまじと思へばなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
今日は十一月四日、打続いての快晴で空は余残なごりなく晴渡ッてはいるが、憂愁うれいある身の心は曇る。文三は朝から一室ひとま垂籠たれこめて、独り屈托くったくこうべましていた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
持ち花見に出で積鬱せきうつを散じる中に和君あなたのみはかう垂籠たれこめて御本をのみおよみで有ては身體からだどくまたお目の毒に成ますればすこし戸外おもてへお出なされ青い物でも御覽ごろうじたらお氣もはれやうお目にも能らうと夫で花見を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)