“垂井”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たるい94.4%
たるゐ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分でこんな非常時的態度に出て居るので、勝家の方でも亦、秀吉の襲撃を恐れて、越前への帰途、垂井たるいに留り躊躇ちゅうちょする事数日に及んだ。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
古い垂井たるい宿しゅくから不破ふわあたりへかかると、車の通行数はグンと少なくなってくるが、そのかわりに今度はひどい悪道路がえんえんと続き出す。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青野原のかたはらを経て垂井たるゐ駅なり。駅中に南宮一の鳥居あり。七八丁入り社人若山八兵衛といふものをみちびきとして境内を歴覧す。空也上人建るところの石塔みかげ石字なし。図巻末に出す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)